クリスマスが近づき、デパートやショッピングモールなどは、いつもより一層賑わいを見せてきました。この時期、特に活気が増すのは、女性用のアクセサリーやジュエリー売り場。華やかなアクセサリーやジェリーが並んだ売り場は、大切な方へのプレゼントや自分へのご褒美を買う方々でいっぱいです。
デパートなどに並ぶジュエリーショップの中でも、一際女性たちの心を奪っているブランドと言えば、ヴァンクリーフ&アーペルが挙げられます。花や蝶などをモチーフにしたフェミニンなジュエリーを得意とするヴァンクリーフ&アーペルは、1906年創立のフランスのハイジュエラー。創立以来、ロイヤルファミリーやハリウッドスターをはじめ、世界中のセレブを魅了し続けています。
王室御用達ブランドであるヴァンクリーフ&アーペル
ヴァンクリーフ&アーペルの歴史は、ダイヤモンド商かつ宝石細工職人の息子、アルフレッド・ヴァン・クリーフと、何代も続く宝石商の娘、エステル・アーペルの結婚から始まります。アルフレッド・ヴァン・クリーフは、エステルの兄であるシャルル・アーペルとともに、パリのヴァンドーム広場にブティックを開きました。この時オープンした1号店は、今もメゾンの本店として同じ場所に変わらず在り続けています。
ヴァンクリーフ&アーペルの特徴は、秀でた宝石加工技術と繊細でエレガントなデザイン。特に宝石をより美しく見せる技法にこだわっています。宝石を台座に固定する爪を表面から見えなくする加工技術「ミステリーセッティング」は、ヴァンクリーフ&アーペルの独占特許技術。非常に精密で高度な技巧を必要とするこの技術で、ジュエリーをより華やかに、美しく見せることに成功しています。
非常に高い加工技術と芸術性を持つヴァンクリーフ&アーペルは、多くの王侯貴族たちに愛されてきました。1925年には、パリで開催された装飾芸術国際博覧会でグランプリに選ばれました。このようにして、ヴァンクリーフ&アーペルはハイジュエラーとしての地位を不動のものとしました。以降は現在に至るまで、イラン王室、モナコ王室などのご用達ブランドとして、貴族たちに愛され続けています。
ヴァンクリーフ&アーペルのテーマ
ヴァンクリーフ&アーペルはジュエリーを作る際、「愛・美・夢」といったテーマを掲げています。そのテーマにふさわしい、気品漂う華やかなデザインのジュエリーが特徴的です。花や蝶、リボンなどといった女性が好むモチーフを使った作品が多いのも、時代を超えて女性たちに愛されている理由です。
ヴァンクリーフ&アーペルの代表作
ここからは、ヴァンクリーフ&アーペルの代表作をいくつかご紹介します。
<アルハンブラ>
ヴァンクリーフ&アーペルと言えば、四つ葉のクローバーをモチーフにした「アルハンブラ」が有名です。幸せを呼ぶと言われる四つ葉のクローバーを用いたデザインには、「愛・幸福・富・健康」を願う意味が込められています。
アルハンブラのコレクションには、伝統的なアルハンブラモチーフのデザインを継承する「ヴィンテージ」、より繊細で愛らしいデザインの「フェミニン」、様々なサイズのモチーフが楽し気に輝く「マジック」などがあります。
<ペルレ>
メゾンの象徴でもあるゴールドビーズを施した「ペルレ」も、ヴァンクリーフ&アーペルを印象付けるコレクションラインです。フェミニンで朗らかな女性をイメージしたペルレは、大きな丸い石をはめ込んだリングやピアスなど、個性的なデザインが印象的です。同じ形を繰り返すようなデザインが多く、幾何学的な印象もあります。
<ファウナ>
動物をモチーフにしたデザインの「ファウナ」は、その愛らしさから虜になる人も多いコレクションです。蝶をモチーフにした「パピヨン」のシリーズのほか、犬や猫などをモチーフにした「ラッキーアニマル」シリーズなどがあります。自然本来の美しさと「慈愛」をテーマに作られるこのコレクションには、生き物への愛情が溢れています。
2020年に秋に新作が発表され、注目度が急上昇しています
女性の憧れのジュエリーブランドであるヴァンクリーフ&アーペル。2020年の10月1日にアルハンブラの新作「マジック アルハンブラ ロングネックレス」が発売されたこともあり、非常に注目度が上がっています。
特に目まぐるしいのは、中古の売買価格の上昇です。その理由の1つと言えるのが、新作が発表されたことで、様々なファッションメディアでヴァンクリーフ&アーペルの特集が組まれていること。クリスマスシーズンを控えたこの時期、毎年ヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーは人気を集めますが、今年は特に話題に上がる年となっています。
もしお手元にヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーがあり、手放すことを考えているのなら、注目度が上がっている今が大変おすすめです。状態にもよりますが、例年より高い査定額がつく場合が多いです。この時期は高級ブランド品の買取を強化しているところもあるので、ぜひこのタイミングでブランド品買取の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。